PC-9821XV20/W30の変歴
 
 このXV20は現在の私のメインパソコンです、そうして一番の愛着がありもっともいじったパソコンです、NECのパソコンの中でももっとも拡張性のある機種ではないでしょうか、それがためにかなりの額を(私にとっては)つぎ込んでしまいました、よく考えてみると大変遠回りをしています。
 

その一 intelsat 58 53 設定によるメモリアクセスの高速化
      ・・・・心持ち速くなったような気がした、この58 53の設定では今のところ異常はない、しかしこの58番地についていろいろな設定(たとえば58 55とか)を試していたころ起動時のハングアップに見回れることが多々ありました、いちどWindowsが立上がってしまえば問題ないけど・・ということでintelsatの設定は58 53に落着きました。


その二 I・ODATA IDE98の取り付け
      ・・・・とにかく98NX以前の98の最大のネックはIDEではないか、と思いSCSI化を検討しましたが、なんだか金がかかりそうで断念してたころ、9800円でIDEの高速化が実現できる・・とのふれこみに、ついつい衝動買いしてしまいました、その後設定のためのつらいつらい日々が3日ほど続きました・・その結果ディスクへの書き込みについては以前の倍近くのベンチ結果がでました、読み込みについては1.1倍くらいでした。まあ初期以外はそんな大きなトラブルも発生しませんでしたが、CD-ROMについては対応保証外ということもあったが一応認識はされましたがWindows95の起動時にハングアップにみまわれるということがあり、CD-ROMについては本体標準IDEに戻して使用していました。


その三 I・ODATA UIDE98の取り付け
      ・・・・前回のIDE98を購入した時点でこのUIDE98が近日発売になるという情報は聞いていました、価格も同じ9800円であり今やPC/AT機では標準とされているULTRA ATA転送が可能なインターフェースボードであるため、これは98にとっては最強の武器になると確信し、発売を首をながーくして待っていましたが発売が2ヶ月ぐらい延期されました、そうして待つこと2ヶ月やっと注文していたショップより入荷したとの電話、早速持ち帰り取り付けました、前回のIDE98の時とは違いすんなりとセットアップも完了し、ベンチマークの結果読み込み速度についても結構な数値がでました、またWindowsの起動についても明らかな速度差が体感できました、ですがHD本体は標準のIBM製でありULTRAATA転送はされないのでPIOモード3での転送にて使用していました、しかしこれで満足できずにULTRAATA転送を体験したくて I・ODATAのULTRAATA対応のHDを購入しようとショップまで行きましたが、その価格の前に断念していましたが、友人よりあるショップでバルク品のFire ball ST3.2があるとの情報を入手(もちろんULTRAATA対応)どうしようかと悩んだ結果、またまた衝動買いしてしまいました、いうまでもなくその日のうちに再インストールしました、IBMのHDとの相性の問題をちょっと心配していましたが、何の問題もなく完了できました、そして起動・・その起動時間の短さには愕然としました、これがULTRAATAの実力なのかと・・・明らかに今までの起動時間の半分ぐらいです、HDのアクセス音についてはやはりIBMのHDと比べると倍近くのアクセス音ですが、それほど耳障りな音ではありません。ボードとHDの相性もいいみたいで雑誌に掲載されているベンチマークの結果よりいい数字がでています、ただ一つ心残りが Fire ball ST の後継品 Fire ball SEがあったということです、確か私の記憶が正しければ回転数は同じですが、記録密度が高いということで、数割転送速度が高いのです。・・・ま とにかくこのボードとHDの購入は大成功でした。結果・・・標準IDEの倍以上の転送速度


その四 Milleniumの設定 Direct x5のインストールほか
      ・・・・ちょっと前後しますが、ちょっと昔にDirect x5をインストールするとMilleniumの性能が劇的にアップするということを聞きました、その当時私には通信手段がなくダウンロードの手段が全くありませんでした、どうしようかと悩んでいたら雑誌の付録CD-ROMに Direct x5 付属との新聞記事、早速雑誌を購入してインストールしました、するとスクロール速度が飛躍的なアップを遂げました、ほかの項目についてはあまり変化ありませんでした、その後mclk設定という情報を入手したので試してみました、これはsystem.iniに[mga.drv]という項目を作成し、その下にmclk=70という文字を記入し再起動するだけでOKというものです、半信半疑試してみたらこれまたびっくり、なんでこんなにはやくなるのというくらい描画速度がアップしました、これは実際に体感できる位の変化です、このmclk=の後の数値を増減させることにより描画速度が変化しますが、やたらな数字を入力するとまずいみたいで、私の環境の場合最高値は72〜73ぐらいですこれ以上の数値を入力すると、画面にゴミが発生したり起動時にハングアップしたりの不具合が発生しました、ですから私は若干の安全マージンを考え70にて設定しています、現時点まで3ヶ月以上この設定にて使用していますが、全く問題は発生していません、ただしsystem.ini ファイルを編集するのでこの設定に関しては個人の責任の元に行って下さい、この設定自体はmilleniumのメモリアクセス周波数の設定変更を行うものだと思うので、長期間使用していると何らかの不具合が発生するかもしれませんのであわせてご注意下さい。・・・というわけでこれらのソフト的な設定により速い2D表示のmilleniumが益々のパフォーマンスアップしました。というこれらの改造(とまではいかないが)により、オンラインソフトであるHDベンチにて測定の結果、総合値が8900だったノーマル時代から、現在は12700台にまでパフォーマンスアップしました、この結果実際に体感できるほどパフォーマンスがアップしたものと思います、が人間は怖いものでこの環境になれてしまうとこれが当たり前のパフォーマンスだということになり、さらなる速度アップを目指してしまうのであります。
これからの計画はノーマルのpentium200MHzのCPUのMMX化ですが、これにはCPU供給電圧の変更・冷却の問題がありますが、ODPを使えば対応機種外ですが、使用できると思います・・が、それでは面白くないということでintelのMMX pentium233MHzの使用を考えていましたが、intelの発表によると、MMXについてはこれ以上の周波数の製品の開発予定はないpentium?に主力を注ぐとの発表・・つまり従来のsoket5や7の製品の切り捨て?(ちょっと大げさ)にちょっとむかつき、それではK6プロセッサーを使ってMMX化を実現しようと決意しました、が先立つものの不足により未だ実現されていません、それとK6 266MHz CPUも供給開始されたのでオーバークロックによる300MHzの可能性もでてきました、もう少し値段が下がるまで待つことにしました。(それと情報も)


現在の諸元
CPUPentium 200MHz  セカンドキャッシュ512KB
RAM64MB
ウィンドウアクセラレータmillenium VRAM 4MB
FD ドライブ3.5インチドライブ1台
ハードディスクコントローラURTRA ATAインターフェース(I-ODATA UIDE98)  
ハードディスクFire Ball ST3.2 (ファイルベイ増設)  IBM DAQA-33240
CD-ROMドライブ8倍速ATAPI
LAN100BASE-T(10BASE-T)
PCIスロット2POWER VR
PCIスロット3I-ODATA UIDE98

こうやってみてみるとほとんどノーマル状態


現在のベンチマーク結果

 ★ ★ ★  HDBENCH Ver 2.510  ★ ★ ★ 
使用機種   
Processor  Pentium 199.0MHz [GenuineIntel family 5 model 2 step C] 
解像度     1280x1024 65536色(16Bit)  
Display    フルカラー ウィンドウ アクセラレータ ボード X2/VRAM 3D対応 (Matrox)
Memory     64,944Kbyte
OS         Windows 95 4.0 (Build: 1111)
Date       1998/ 4/ 1  10:35

HDC = I-O DATA Ultra ATA Bus Mastering Controller

ABCD = QUANTUM FIREBALL ST3.2A  Rev A0F.
EFGH = IBM DAQA-33240       Rev R6OR
I = GENERIC NEC  FLOPPY DISK    
Q = SONY CD-ROM CDU311-NE Rev 3.0i

  ALL   浮    整    矩    円   Text Scroll DD  Read Write  Drive
12343 11278 12118 22295  9655 25356   337   3  8911  8796  A:10MB

といった具合です、2Dグラフィック関係とディスク関係については結構いけてると思いますが、やはりDDについては最悪です・・時代を感じます。



改造の教訓

その一 ビスをあなどるな?
     ・・・・パソコン内に増設ハードディスクを取付ける際は、ビスの確認をすべし・・・この経験は非常に冷汗ものでした・・・その日私はバルク品の内蔵ハードディスク(安いが、取付金具なし)を購入し、道具箱の中にあったハードディスクの取付金具を引っぱり出し、本体側とあわせてみたりしていました、金具はピッタリとフィットしたので、これはラッキーと思いつつ金具と、ハードディスクをビス(これまた道具箱にあった物)で固定していました、ちょっと硬いなと思いつつ・・4本とも締り、最後の増し締めと思い、4本とも締めているとなんだか様子が変です・・・いつまでもドライバーが回ります・・・そうです、ねじピッチの違うビスで締めていたのです、おかげでハードディスク側のネジ山はつぶれてしまい固定できない状態になってしまいました・・・ああ新品のハードディスクが・・・金具の関係でハードディスクの側面の取付もできません、どうしようかと途方に暮れていると、エポキシ接着剤が目に入りました、気が付けば接着剤でハードディスクと取付金具を固定していたのです・・・。よーく見ると何ともマニアックなハードディスクになってしまいました、もちろん不具合はありませんが。小さいビスはすぐに馬鹿になるので、みなさんはビスの確認をよくしてから締め込みましょう・・ハードディスクにかぎらず・・。

その二 備えなければ、憂いある?
     ・・・・改造の際にはいろいろな準備が必要だが、よーく機器の配置の検討や、必要材料を検討してから作業にかかるべし・・・その日私はUIDE98を取付けようとしていました、ボード自体はPCIスロットにすんなりささりました、つぎにUIDE98とドライブ類(ハードディスク2台・CD-ROMドライブ)をIDEケーブルでつなごうとするとケーブルが届きません、以前から持っていたIDEケーブル類をすべて引っぱり出し、いろいろな組合わせで試してみました、1本だけ長いIDEケーブルがあったので、ハードディスクはどうにか接続できましたが、CD-ROMドライブまで届くケーブルがありません・・結局ファイルベイの一番上にいたCD-ROMドライブを、ファイルベイの一番下に引越しさせて、どうにか繋がりました・・XV20はタワー型筐体で、PCIスロットまでの長さがありますが、確認しておけば何でもなかったことです・・・、関係ありませんが、このときCD-ROMドライブの発熱ってすごいなと思いました、フルアクセスしたあとの発熱はハードディスクの倍ぐらいでした、それとこれまた関係ありませんが、XV20(XV13も)の筐体のせいでしょうが、たまにCD-ROMを入れてアクセスしだしたときの・・ブーン・・という共振を解消した人いないでしょうか?わたしは薄いゴム板をCD-ROMドライブと取付金具の間に入れたりしてみましたがだめです、たまにしかならないのですが、ハードディスクもこの振動の被害を受けてると思うとかわいそうで・・・。



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